沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

身体に起きた変化(失敗編)

8/17の本日は気温が下がり、過ごしやすい日でしたね。私も一日中、草刈りをしていたのですが、全くバテることがなく、あまりの楽さにビックリしてしまいました。

さて、今回は沖縄特別セミナーの感想というよりも、私自身のことを記したいと思います。しかも失敗編です。

 

今回、私が特に注意を受けたのが蹴りでした。

師範から「体が動いている!」と厳しく叱責されてしまいました。

その後、本部の黒帯であるジョン氏の指導をしっかり受けて修正してもらいました。それは、細かく自分の意識から抜けてしまっていたことでした。そのため、セミナーが終わった後、脚の裏側を中心にバキバキに疲労してしまいました。

実は、今回私は蹴りにある程度の自信を持って参加したのですが、いつの間にか身体に変な動きが加わってしまっていたことに、後になって気付いたのです。

それは、以前ブログにも記したのですが、落ちてくる身体に腸腰筋を激突させる事で、蹴りは早さ、速さが出るということを体感したことで間違いを起こしてしまったのです。

この身体を落とすという意識が加わったため、外から見て分かるほどに体を動かし、落とそうとしてしまっていたのでした!!

ジョン氏に修正されたのは骨盤を開いて腸腰筋で脚を上げる、ということだけです。細かい修正ではありましたが、ごく基本的なことではあります。

その時、気付いたのです。「あっー、しまった。骨盤を前傾させて開くだけで、すでに身体は落下しているんだった!」

そうです。武術は、敵に自分の動きを見せてはいけないので、見えないところで身体操作することが重要であるのが大前提です。にもかかわらず、その事を忘れて、身体を落とすという理論に引きずられて、敵に見えるように体を動かしていたのでした。

 

実は、私の道場に通われているIケダさんですが、一度凄い蹴りを放った時があったのです。本人曰く、「蹴り足が自然と上がって、自分の脚が耐えられない程のスピードになった」程です。

しかし、その後、その蹴りが出来なくなってしまい、何回同じようにしようとしても、どこか固さが出てしまう。

私が今回、指摘されたのは、Iケダさんの蹴りと同じ状態になっていたのかもしれません。

出来た!という意識が逆に自分の動きを邪魔してしまい、本来の正しい動きから遠ざかってしまう。

本当に自分の武才の無さに呆れてしまいます。

Iケダさん、恐らく我々は同じ間違いをしているのではないかと思います。一緒にもう一度修行しなおしましょう!!

しかし、そんな中でも、師範や本部の黒帯の先輩達に見てもらえたというのは何よりの収穫でした。今回は、前回のセミナーから約2ヶ月半しか経っていません。自分で稽古した成果を指導してもらうには良い間隔です。半年間間違えたまま稽古するというのは時間の無駄以外のなにものでもありません。

師範には、(資金的、精神的、体力的な負担はあるでしょうが)このくらいのペースで日本に来ていただきたいものです。

私、酒の席では、師範に注意を受けて落ち込んでいると愚痴を申し上げておりますが、その実、帰宅すると師範の言葉を金科玉条の如く、忠実に実行するよう努力しているのであります、多分。

以上、文責は筆者にありますが、間違い勘違いがあっても一切責任を取りません。

知らんけど。