沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

全ては重力落下

私の若い頃の無想会は・・・・とはいっても始めたのが7年前の話ですが。

無想会に入門してから5年間は全くと言っていいくらい、内容が理解出来ていませんでした。

まあ、年に2回の二日間の集中講習のみで、練習していかなければいけないわけですから、理解出来なくても仕方がないと自分に甘くしております。特に、最初の2年間は日程の都合上、年に一回のみですから、まー、わけわからん。

講習会に行く度に師範に大量のダメ出しを受ける訳で、その度に私は心の中で

「えー!師範の言う通りにやってますやん!」

と思いながらも、一生懸命理解に努めようと頑張っていたものです。そして、繰り返されるダメ出し。

何が何だかんだ分からないまま講習会が終わり、帰って落ち込むという繰り返しでした。

とにかく、師範の言われてることをそのまま練習しているつもりですが、何が違うのか、また何が間違っているのか分からないものですから、師範にダメ出しを受けるのが苦痛になってしまうのです。

それでも、「注意を受けるのは自分にまだ伸び代があるから、これは有難いことだ!(号泣)」と無理矢理自分を納得させながら続けていく日々でした。

(でも、「猿でも出来る?絶対嘘やん!」とも思っていました)

しかし、無想会6年目を迎えたある日、フッと自分の身体を落下させる感覚を得ることが出来たことがありました。

それからは、無想会の身体操作の理解が積み重なるように進み、今では師範の言わんとすることが、かなり理解出来るようになったと勝手に自負しております。

その時から結局、師範の教えておられることは「馬鹿の一つ覚え(師範談)」で、全て重力落下を効率的に利用する方法以外何も変わったことは仰っていないのです。

無想会では、広背筋、腸腰筋、腰方形筋etc、ガマク、チンクチ、ムチミetc、その他、無速の突きだの、トルクを掛けるだの、手の内だの、小指で上腕三頭筋を固めるだの、いろいろ教わりましたが、全ては重力落下を先鋭化させる為にギリギリで身体を使った結果でしかないのです。

特にナイファンチ立ちは如何に重力落下をさせるか、立った状態でどうやったら重力落下している状態にギリギリまで近づけることが出来るかを身体に使命付けた上で立つことにより、現在、無想会で行われている正しいナイファンチ立ちになっていくのでしょう。

ですから、ナイファンチ立ちはトコトン不安定なのです。

重力落下に対して少しでも妥協をしてしまったら、それは安定を得てしまいナイファンチ立ちとして正しくない立ち方になってしまいます。

前述の"師範に大量のダメ出しを受けた"というのは、結局は私が常に重力落下に対して妥協していることを、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、指摘しておられたのです。これ以外は何もダメ出ししていないと言っても過言でないと愚考しております。

「だから、俺は7年前からずっと言ってるじゃない!!」という師範の声が聞こえてきそうです。

全ては重力落下です。

即ち、無想会でのナイファンチ立ちの形を始め、全ての身体操作は結果論でしか無いのです。直接・間接的を問わず重力落下を利用できない身体操作は存在しないと言っても過言ではないでしょう。

もし、もっと効率良く重力落下を使う方法があれば形を変えても問題は無いのだと考えています。(勿論、私程度の人間にはそんな方法論は持っていませんが)

 最近、初心者に教える事が増えてきましたので、てなことを思い出してしまいました。


以上、文責は筆者にありますが、間違い勘違いがあっても一切責任を取りません。

 

最後に今一度お知らせ。

中四国稽古会

平成31年1月26日(土)

PM5:00〜PM9:30

場所:東広島市西条町寺家2918

          新宮神社 神楽殿

会員、非会員、空手経験の有無等問いません。どうぞ、ご参加下さい。

稽古会の後には、参加者で新年会も行います。

連絡先は

i_taka_s50_4_7syunpou@yahoo.co.jp

まで、よろしくお願いします。