沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

踵を踏むということ(R1-6月沖縄セミナー)

沖縄講習会から帰ってきてからも暫く不眠症に悩まされ、心療内科に通ったりしていましたが、あまり良くなりませんでした。そこで、嫁さんのお兄さんが薬剤師で漢方の研究をされている方なので、見立てをして、私の身体に合う漢方薬を勧めてもらったところ、一週間もしないうちに改善し、今では毎日快眠できるように回復しました。

 

さて、沖縄セミナーのことを初日から追って書いてもいいのだが、時間も大分経ったことですし、題名にもあるように、「踵を踏む」ということだけ記しておこうと思います。

今回も様々なことを学んで帰ったのですが、特に私が「これかっ!」と言葉と身体操作が一致したのが「踵のアンカー」です。

いままで私は「踵を踏む」というのは、技に自分の体重を載せるため、爪先というブレーキを外すために行うものであり、技を出した時にその効果が有効に現れると認識していました。

これは、全くの間違えではないとは思っています。私が身体を落下させるという感覚を得たのは、この踵を踏むことが、きっかけでした。

しかし、これにはまだ先があって、前に身体が突っ込んで行きそうなのを踵を踏んで止めることが出来るのです。そしてそれを今回はっきりと身体で学んだのでした。

(そんなこと、かなり前から教えてもらっていたジャナイカ、と言われる人もいらっしゃるでしょう。でも、身体としての感覚も分からないし、分からなかったら出来ないんだよっ!!)

今回何をどう、師範に教えてもらったのかは、実は私自身はっきりと分かっていません。

ただ、2日目の突きの稽古の時、師範に「あっ!全然動いてないよっ!これは完全に出来てるよっ」と言われた時、前に身体を持っていこうとしながら、踵に強烈に力が加わって(この表現が良いのかはよく分かりません)いました。「あっ、もしかしてこれが踵のアンカーか?」と感じたのです。

何をどうやっていたのか、説明すると非常に難しいのですが、とにかく腰を割れるだけ割って、袴腰にし、大腰筋を伸ばせるだけ伸ばしていたように思います。

つまり、今まで師範に習ったことをそのまましていただけです。

しかし、師範が今まで講習会の度に言っておられた「踵のアンカー」は理解しきれず、「踵を踏む」ことと頭の中でイコールにならなかったのです。

それは恐らく「踵」のみに目がいっていた結果で、これは立ち方の全てを含めた上での踵のアンカーだったのです。そして、この姿勢が取れるから無想会としての動きが成立するんだと思います。

ただ、とにかくこれはきつい!これでずっと形をしなければならないと考えると厭になってしまいますね。

まあ、とにかく頑張ってみましょう。

以上、文責は筆者にありますが、間違い勘違いがあっても一切責任を取りません。知らんけど。