沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

ナイハンチ初段、第一挙動

通常ナイハンチ初段は左足を右側にスライドさせ、交差立ちになり、次に右足を抜きナイハンチ立ちになった状態から開手による受けを行うとされています。

無想会では、開手による受けは喉への攻撃と解釈の違いこそありましたが、数年前までは動きの順番は他流派と同じでした。そして、この動きを猛スピードで行うことを要求される稽古も行っていました。

しかし、数年前(いつだったか調べればわかるのですが、めんどくさいので省略)この初動が劇的に変わったのです。

それは、交差立ちになると同時に開手による喉への攻撃、と変更になったのでした。

なんだ、手技の順序が一つずれただけじゃないか!と思われるかもしれません。

しかし、これは劇的な変化だと私は認識しています。

この変更によって「ナイハンチ初段は明らかに実戦で使える!」と強烈に感動したものです。

通常のナイハンチは使えません、いや、使えるかもしれませんが、私のような武才の無い人間にはほぼ無理でした。

しかし、この変更によって武才があろうが、なかろうが、正しい身体操作さえ出来れば誰でも使えるのです。

現に私は組手で使っています(勿論応用として多少形を変えてます)。あまりに簡単に使えすぎるので、相手によっては封印することもあるくらいです。

形に分解は必要ありません。何を行っているか理解さえすればそのまま使うことができます。

ただ、何をやってもいるか理解していても違和感があることもあります。その時はだいたい形の方がおかしいと疑うことも必要だと思います。

私は、通常のやり方でのナイハンチ初段の第一挙動には強烈な違和感を持ち、上手く使うことができませんでした。

ただの私の才能の無さ故のものかもしれませんが、第一挙動変更によってその動きは格段にスムーズになったのは紛れもない事実なのです。

このことにより、私は、実戦に使えない形は何か間違っているという認識となったのです。