沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

五十四歩

最近、まだまだ重力落下で動けてないと反省し、動きの再確認を行なっています。

その中で最も重力落下をビビットに体感できるのが五十四歩という形で、そのまま垂直落下で繰り出す技がいくつもあるのが面白い。

以前は十三(セイサン)の形がナイファンチの応用のようで(実際には全ての形がナイファンチの応用ですが)割と好きだったのですが、今は重力落下で動き、重力落下で技を繰り出す事を再確認いるためか、五十四歩が体に馴染んで面白いのです。

時期によって自分的に形のマイブームがちょくちょく訪れているという話。

おわり(=゚ω゚)ノ

引っ張って弾(はじ)く

突き・蹴りの打ち方が徐々に変わっています。

突きは背中を張るだけ張って、後は弾(はじ)くだけ。

ビンビンに張った弓の弦を軽く指に引っかけてピンッと弾くイメージです。

それだけで突きは目標物に到達し、且つ、戻ってきます(所謂引き手)。

蹴りは大腰筋と腸骨筋を張って、同じく弓の弦のように弾けば終了です。

そうなると、腕で突きを打つ、脚で蹴りを放つ、という動作は遅すぎて使い物になりません。

前述の突き蹴りはピンッで終了です。いかに速さ・早さに違いがあるか一目瞭然です。

それでも、まだまだ無駄な動作がありそうです。更に削ぎ落とすことが出来れば、もっと速くなるのでは無いかと妄想しております。

木刀振り

重力落下を使って木刀を地獄のそこまで斬り落とす。

薩摩示現流の立木打ちと同じです。薬丸自顕流の方が近いかな。

無想会の必須科目になりそうです(結構楽しい♪)。

基本はタイヤへの打ち込み。

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道場の中でも打てるようにサンドバッグ。知り合いの元プロボクサーに貰った古いものですが、丈夫な布製なので少々叩いても破れることもないものです。
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重力落下と広背筋の締めを使うと驚異的なスピードが出ます。

ちなみに私の使っている木刀は宮本村で手に入れた宮本武蔵直伝の木刀です(お土産物)。

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母方の実家・佐用町は宮本村の隣です。

教え方が分からない

先日、小学4年生の男の子がお父さんとお姉ちゃんと連れだってうちの「成趣館」道場に見学に来てくれました。

しかし、メインで来たはずの小4の男の子は引っ込み思案もあってかやりたがらず、意外にもお父さんとお姉ちゃんの2人が入門することになるという結果に。

お父さんは、空手に興味はあったらしく前からやってみたいという思いはあったものの年齢的なものから二の足を踏んでいたそうです。中学生のお姉ちゃんは塾の帰りのついでに来ただけだったのですが、何故か興味が出てきたそうです。学校では美術部で運動とは無縁な子らしいのですが、世の中何がきっかけになるかわからないものですな。

こちらとしては一般部が賑やかになる事はとてもありがたいことです。

さはさりながら、最近、非常に悩んでいることがありまして、実は私、空手の教え方が分からなくなってきたのです。

武術的空手の追求が進むにつれ、何をどのように、どの順番で教えるべきか分からなくなってきました。

私の道場に来ている方はもう長いのである程度、私がやりたい稽古に付き合わせるようなカタチになっているのですが、その時の指導の仕方が自分でもひどいなと思っているのです。例えば、「きちんと立つことが出来ればその瞬間にもう落下しているので止まっているけど動いてます。」とか「突きは落とせば上がってきますので、さらに重力落下させて下さい。」「骨盤を片方だけ開いて、片方の足を大腰筋で引き上げて、でもこの時の脚は引き上げてって言いましたけどけど実は重力落下しています、つまり落ちて上げてます。」などと(書いてみてもやはり意味が分からん!)言ってしまっています。

しかし、これが実際私がしている身体操作なのですから、これ以外に言い様がないのです。

もちろん筋肉の作用とか、物理的思考とか前提としてある程度理論的に説明してはいます。でも最終的にまとめると上記のような説明になってしまうのです。

そもそも前提なる身体操作を説明しても相手にその認識がなければ、説明しようがないのです。

これは上段に立った言い方であり、お前ごときが何を言う!とお叱りの声が聞こえてきそうですが、では相手に合わせて理解できそうなことだけを言っておけばいいのか?とも思うのです。

しかし、私は自分が分からないなりに武術的な身体操作を追求したきたという自負があり、また、理解できることだけを教えて果たしてそこに伸びるものはあるのだろうか?という疑問が残ります。

まったくの初心者であれば分かることだけ教える事でもいいと思うのですが、1年、2年経てばやはりそれなりに理解しがたいことも伝えていきたいという思いもあります。

それがいったいどこまで、どのように伝えるか?、果たした自分のやり方で皆が上達するのか?年数が経つにつれ分からなくなってきたという今日この頃なのです。

なるべく平易な言葉、理論的物理的に理解できる言葉、分かり易い例え、など使っているつもりではあるのですが、ついつい言い過ぎてしまうきらいがあるのです。

まあ、年数が経っているだけ多少の勘違いがあることも否めないので、もう少し自分なりに研究していこうとは思います。

取り敢えず新しく入ったからには、まずうちに通ってくることが楽しいと思って貰えるように頑張ろうと思います。f:id:i_taka_s50_4_7syunpou108:20201005004512j:image

ナイハンチ立ちは何故膝を張るのか?

腰を割るためです。

しかし、これは答えであって答えではありません。

最近ブログを書いていなかったので、無想会の身体操作について、自分なりに理解した範囲のことを言語化してみます。こんなご時世ですし、稽古もあまり出来てませんけどね。

さてさて、腰を割るとは?

まず腰の骨である骨盤について見てみます。

骨盤とは主に仙骨と左右の寛骨の三つの骨によって構成されています(尾骨もありますがここでは脇役なので取り上げません)。

この仙骨と寛骨との接合部を仙腸間接と言います。そしてこの仙腸間接は様々な靱帯によって繋がっており、直接的にこの間接を動かすための筋肉は存在せず、ほぼ可動性は持ちません。

しかし、下肢や体幹の筋肉の動きに伴って微妙に動かす事が出来ます。

実は大事なのはこのことで、仙腸間接を直接的に動かす筋肉が存在しないため、膝を張る事によって、つまり上述のように下肢の筋肉で、仙腸間接を動かしているです。

即ちこれが腰を割るという事なのです。

しかし、この膝を張る事によって仙腸間接を動かすというのは、あくまでも初期の段階での話で、仙腸間接を動かす、つまり腰を割る感覚を得る事が出来れば、さらに効率良く腰を割っていかなければならないと気付きます。

そして、稽古を積んでいくと、体幹の筋肉、すなわち腸骨筋や大腰筋を使って仙腸間接を動かす事が出来ると気付き、更には、そのことによって膝を張れることが可能になってきます。

つまり、初期の段階では、仙腸間接を意識的に動かした経験が無いため、膝を張る事によって腰を割る事を無理矢理体に覚え込ませますが、稽古を積む事によって徐々に、腸骨筋、大腰筋で仙腸間接を動かせるようになります。その時には、もはや膝を張る事で腰を割るという行為は効率が悪いと気付き、腰を割る事で膝を張るようになっていくのです。

短くまとめると、初期段階では膝を張らなければ腰は割れませんが、慣れてきた者にとっては、腰が割れてないと膝が張れないという感覚に変わって行くべきものだと考えています。

では、なぜ腰を割るのか?、というのは、気が向けばまた書きます・・・、知らんけど。

中止のお知らせ(第2回ブライアン先生セミナーin東広島)

下記の行事は中止となりました。

第2回ブライアン先生(無想会四段・本部正指導員)セミナーin東広島

今回のコロナウィルス感染拡大のため、ブライアン先生の予定がつかなくなってしまいました。

誠に残念ながら中止せざるを得ない状況ですので、みなさまにはどうぞご理解とご協力をお願い致します。

尚、同日中四国稽古会を行うかはただいま検討中です。

決定次第ご報告申し上げます。

 

無想会東広島代表 礒部

第2回ブライアン先生(無想会四段・本部正指導員)セミナーin東広島

お知らせです。

無想会四段・本部正指導員のブライアン先生に依りますセミナーを東広島市で再び開催されます。

はるばる東京から広島の片田舎まで来て頂きます。お近くの方、時間に都合の付く方々は是非ご参加下さい。

日時:令和2年3月21日(土) 午後2時〜午後6時

場所:東広島市西条町寺家2918 新宮神社 神楽殿