沖縄空手無想会(東広島)

新垣清最高師範によって再興された沖縄武道空手を広島で追及していく様子です。

演武線に於ける彼我の関係性

「五十四歩」は自分だけを考えると、演武線からずれることが度々あり、まるで滅茶苦茶な形のようにも思われます。

しかし、闘いというのは常に相手が存在してはじめて成立するものであるという事を念頭に置いて考察すると、「我」が演武線から外れている時、「彼」の身体は演武線上に存在するのではないか。

と思い、金曜日の一般稽古に体格の良い中学生が来たので実験台になってもらって試してみました。(最近、中学生以上が女性ばかりになってしまって、私は女性には優しいので試すに試せなくなってしまっていました。体格の良い男子中学生は恰好のカモです)

すると、やはり仮説通りでした。

単独形は相手が現実には存在しないので、どうしても独りよがりになりがちですが、闘いは常に彼我の中に存在します。ですから相手の存在場所によっては自分が演武線から外れるということは現実にあり得ることで、むしろ、相手をコントロールする為に積極的に自分を演武線から外した方が良い状態というのも出てくるはずです。

しかし、相手をコントロールする為には、自分が演武線から外れた時、どこでもいい適当なところに相手を置いてしまっては意味が無いわけです。そこで、相手を上手くコントロールする為にも、自分が演武線から外れた時は、相手を演武線に置くようにしなければ、相手をコントロールしたことにならない、という結論に到達するのでしょう。

それを上手く纏め上げ、一つの形にまで昇華させたのが五十四歩ではないかと考えられます。

五十四歩の演武線について考察してみました。

以上、文責は筆者にありますが、間違い勘違いがあっても一切責任を取りません。知らんけど。

 

無想会本部指導員のブライアン先生(四段)の広島でのセミナーが決定しました。

詳細は以下。

日時:令和元年9月14日(土)

        午後3時〜午後6時30分

        希望者には延長で午後7時まで指導を受けられます。

場所:広島県東広島市西条町寺家2918

         新宮神社 神楽殿

講習費:5000円(会員、非会員一律)

参加希望の方は

i.taka_s50@k8.dion.ne.jp(礒部)

まで連絡して下さい。

無想会本部指導員の技が間近で見れるというのは貴重な体験です。普段は東京でしか行われていないブライアン先生セミナーです。東京まで遠くて行けないという方は、是非この機会に参加して下さい。